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冬の養生法 

この地球上に生命が誕生して35億年経つと言われています。
 
その長い壮大なドラマの中でこの地球上の生物たちは様々な動物・植物とへと分化していきました。
 
そして20万年前に出現した我々人間は、その中の脊椎動物群に属し、哺乳類と言われる動物です。
 
人類が哺乳類と言う動物であるなら、哺乳類が何万年と言う時間の経過の中で獲得していた生体リズムは、
 
そのまま人類の生体リズムでもあります。
 

生体リズムとは具体的に何がと言いますと、

 

私たちを取り巻く外界の環境は刻一刻と変化しています。

そしてそれある周期性を有しています。

その中で生きていく動物たちはその変化に対応してきています。

生体リズムとはその生体内の外界との同調による(周期的変化)を指すのです。

外界の周期的変化の代表は一年の中で織り成す四季と言う気候変化です。
 
この春夏秋冬と言う色の気候変化に対応できなければ、

その生物の種は維持できません。

つまり哺乳類は周期的な気候変化に対応して、生体内を周期的に変化させて生きているのです。

例えば犬は夏から秋にかけて、毛を抜け変えて冬の寒さに備えています。

 
そうしなければ冬の寒さから体温の低下を防止できず、犬と言う種はそのを現在まで存続できなかったのです。
これは犬のその先祖達が何万年もかかって獲得した、気候変化に対応する生体リズムなのです。
 

こう考えますと冬の哺乳類たちが行う「冬眠生活」も生体リズムと言うことになります。

冬眠とは、動物が冬場の低温の時期になって食べ物が得られず、

 
の放散によって体温の維持ができなくなるため、

活動を休止して体力の低下を防ぐことをいいます。

自然界は冬枯れ季節となり、食べ物が少なくなり気温は低下します

この時期に生き抜くために、寒さを防ぐために穴掘りをし、体を横たえて活動休止し、エネルギーの消費を抑えてじっと暖かい春が来るのを待っています。

これが何万という年と時間の中で、冬場の哺乳類が獲得した「生体のリズム」なのです。

当然人類にも備わっている、「生体リズム」でもあります。

しかし人類は火を使い、食物を生産貯蔵し、衣服を身に付け、家を作ってこの冬の寒さと食料不足を克服する知恵を身に付けて来ました。

そして冬眠という「生体のリズム」をなくしてしまったのです。

しかしこれはせいぜい1万年位の歴史であり、何万年もかかって獲得した生体のリズムに変化を及ぼすには至っていないのです。

冬眠しなくなった人類は、何万年もかかって獲得した生体のリズムを、冬は崩すことになってしまいました。

これが人類に半病人的が多くなる原因の1つであるかのように、思われます。

そこで私たち人間はこの冬の時期はどのような生活をするべきなのでしょうか?

中医学の素問という古典の書物に冬の養生法が記されています。

それによると冬の3カ月間は万物の生活機能は潜伏閉蔵する季節です。

この時期には体を動かして大汗をかくようなことはしてはいけません。

心静かに寒さを避け、小食を心掛け体を暖かく保ち、早く眠り十分に睡眠をとるようにしなければならないのです。

これに反すると来春になって「のぼせ症状」起こすことになると説いています。

まさに古代人の知恵なのです。

しかし我々の冬の過ごし方はいかがでしょうか?

クリスマス忘年会・新年会と夜更かしをし、大騒ぎをし、たらふく飲み食いを行い・・・

夜中も大騒ぎ。
 

スキー・スケートなどで大汗をかき・・・と、これはまるで冬の養生法とは全く逆のことを行っているのです。

これでは古典の記述通り、春になって「のぼせ症状」に代表される、めまいや頭痛を起こす人が多いのは当然です。

また現在では冬の養生不足による免疫力の低下から、花粉症を引き起こす人が急増中であります!

これは自然との調和的な生き方を無視した当然の報いと言えるものでもありますね・・・。

冬の養生を忘れた現代人には、心地よい春は永遠に訪れないのではないでしょうか・・・・。

植物は種となり、ジッーと地中にてエネルギーを貯め、暖かい芽吹きの春を待ちます。

私達人間は、同じようには行きませんが

消化器の働かない時期。

消化器に負担がかからないように少食にすること。

そして睡眠あるのみ。

早い時間帯の睡眠がよりベターです。
 
じっくりとエネルギーを貯めこみ
 
精である汗。大汗をかくような身体の動かし方はしないことです。
 
 

この3点が特に重要なポイントとなります。

意識をして生活をしてみてみて下さい!