
自然治癒力とは
自然治癒力とは何でしょうか?
自然治癒力とは、生命を維持し、肉体内部を常に同じ状態に保つための調整機能のことであり、何かが生じたら自動的に修復する働きをいいます。
つまり風邪をひいても、熱が多少出る位でいつの間にか治ったり、怪我をしても自然と血が止まるのも、こうした自然治癒力の作用なのです。
つまり私たちの体は自らが本来持っている自然治癒力を発揮すれば、いつもでも健康でいるはずなのです。
ですから病気の時に飲む薬や注射も、実はこの自然治癒力を引き出す手助けをしているに過ぎないのです。
結局病気や怪我も自分に本来備わって自然治癒が治してくれているのです。
野生の動物は、病院にもかからずに自分の力で病気を治していく。
それこそが正しく生命の力。
本来人間も野生の動物のごとく自然治癒力がアップしていけば、病院にかかる事はなくなってきます。
昨今コロナ禍で免疫力と言う言葉がたくさん出てきていますが、免疫力が高く自然治癒力が高い体。
病気にならない体作りが大切な事になってきます。
誰もが本来持っているはずの自然治癒力ですが、人により個人差があります。
例えば風邪をひきやすくいつも病弱な人と、病気ひとつ引かない健康体の人がいます。
インフルエンザの予防注射を毎年してもかかる人。 インフルエンザの予防注射をしなくても、かからない人もいますね。
ウイルスに感染したとしても、気つかないうちに治っている人もいます。
因みに私は後者です。一度も予防注射はしたことはありませんが、かかったことはありません。
又家族がインフルエンザになっても、感染した事は無いです。
さてさて、どういうところから個人差が出てくるのでしょうか?
実は私たちの身体を構成する、筋肉・骨格→運動系には
平衡性、可動性、強弱性と言う3つの要素があります。
姿勢の狂い、歪みが様々な症状の原因となります。
この3つのバランスがよく働き保たれていれば、健康な状態にあると言え、逆にバランスが乱れると不健康な状態となっていくのです。
この3大要素の内容を簡単に申し上げますと
平衡性=バランス・巧妙・耐久力
可動性=動きの良さ・行動力・弾力性・機敏さ
強弱性=強さと弱さ・力強さ・抵抗力
この3大要素のバランスが保たれていれば、骨格や筋肉のバランスが整い体の歪みを正されることによって、自然と症状も回復に向かっていきます。
3大要素のバランスを保つことが実は自然治癒力を高める方法となっていきます
この平衡性・可動性・強弱性とは簡単に言いますと、
若者と老人の体が同じ障害が起きた時、自然治癒力の発揮具合はどうでしょうか?
平衡性、可動性、強弱性の整っている若者の方が自然治癒力は発揮されやすくなります。
若者がただ単に、若いからと言う説明では不十分ですね。
3大要素から見れば、若者は姿勢の歪みも固定化しておらずバランスが比較的整っているからです。
また、若者の方が筋肉は柔らかく弾力もあり、可動域も老人よりも大きいという事が、自然治癒力が高いと言う事になります。
お年寄りでもこの3つのバランスが良い方は治りは早いですね。
子どもや若者であっても治りの遅い人は必ずいます。
要は年齢よりも、その人の体のバランスが整っているかどうかが、重要なポイントとなってきます。
又、この3大要素を作り上げているのは、食事、呼吸、動き方、心の状態が大きく関係してきます。
食事のバランスが狂って来ると、若者であっても筋肉の状態は硬くなったり、体に歪みを起こしやすくなってきます。
キレやすく、心の状態が不安定になってきます。
呼吸が浅いと、全身の血液の循環が悪くなり酸素が不足してきます。
肋骨が動かなくなり、体の中にはやはり3大要素の欠如が生まれてきます。
動作、動き方、動かし方の狂いが、体に歪みをつくり
筋肉の状態を悪くすることにつながっていきます。
またストレスが多く心の状態が不安定になってくると、筋肉も骨格の状態も硬直が起き歪みを発生してきます。
ですので食・息・動・想のアンバランスが身体の3大要素のバランスを崩してしまうのです。
身体は、調和。
全てバランス。
何か一つだけを整えても
健康体・自然治癒の高い身体は出来ないのです。
運動系からは、歪みの無い身体づくりを心がけ、内的な部分的もバランスを整えてゆく必要があります。
知識は宝。
日々の些細な情報をキャッチしてゆく事が、大切ですね。