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姿勢と健康

私たちの心と体の状態は姿勢に現れます。

東洋医学では心の状態と内臓の状態を表しますが、それは=姿勢とつながっていきます。

また、姿勢という字は姿の勢い。
生きる生き方を表しています。

例えば、悲しみは肺と関係する。と言われます。

シクシク悲しんでばかりいると、背中が丸くなって猫背になってきます。
猫背になると肩が巻き込み背中が丸くなり肺を圧迫し、呼吸器障害が出やすくなってきます。

悲しいと言って、姿勢よく青空を見上げる人はいませんね。

またいつも腹を立てて怒ってばかりいるおこりんぼさん。

腹を立てると言うくらいですから、いつも季肋部に力が入った状態になってきます。
すると、肝臓が硬くなり充血を起こしやすくなります。

犯罪を犯して捕まる人は、体がねじれて上目遣いになっていますね。

まっすぐ前を見て犯罪犯す人はいません。

へそ曲がりと言う言葉は、根性が曲がっている事を意味します。

本来へそは正中にあるものなのに、身体が歪んでくると根性も曲がる、と言う意味ですね。

歪むという字も、不正と書きます。

心も身体も、不正な状態。

まっすぐ前を見て姿勢を正している人を見ると、悪い事はしない人だなぁって思いますね。

と言う事は心の状態は姿勢に現れてきます。

人格までもが姿勢に現れてきます。

そして健康の状態も実は姿勢に現れてきます。

健康な人は体は美しい体を意味します。

美しいと言う字は真ん中に一本線があり左右がシンメトリーとなってバランスが取れた状態を文字で表しています。

病気がちの人、あるいは体の弱い人は必ずと言っていいほど、外見にも現れてきます。

どこか曲がったり歪んでいたり体のバランスが取れていないからです。

体のバランスが取れていない人、それは姿勢の悪い人と言っても良いでしょう。

猫背になっているとか、体が左右どちらかに傾いているとか、手足の長さが左右違う。
あるいは色つやが悪いとか素人でも一見して判断できます。

このバランスの悪さ姿勢の悪さは、体の外見を形作っている筋肉と骨格のバランスが狂う事から起こります。

では筋肉と骨格のバランスが狂うとどうなるでしょうか?

体の中にあるもの、すなわち内臓の各器官に影響及ぼします。

体を家に例えると骨盤が土台でその上に背骨が乗り、体の各臓器を支えています。

心臓、肝臓、胃、脾臓
腎臓など各部屋があるとします。

その各部屋には、電気線やガス線、水道管のように
その隙間に流れて込む血管や神経、リンパ腺といったいろいろな器官があります。

姿勢が悪いと言う事はつまり筋肉と骨格のバランスが狂っていて、柱が歪み各部屋に当たる内臓の位置が狂ってくると言うことです。

家が傾くと、扉が開かなくなる。ねじれたホースなお水が流れないのと同じように、

電気線やガス管、水道管が破裂したりします。

血管やリンパを圧迫して流れが止まってしまうことが起きてきます。

軋轢がかかることにより、機能が低下するということが起きてきます。

外側の歪みは筋肉を圧迫し、
この圧迫が体に余分な疲労をもたらし、疲れやすくなります。

血液、神経、リンパといったものの循環障害を引き起こし

身体の機能は低下して思うような活動ができなくなります。

また私たちが本来持っている、自分の体を自分で良くしていく自然治癒力も十分に発揮できなくなってきます.。

これらが様々な痛みや病気を引きおこす原因となってきているのです。

ですので、その人の健康状態がある程度姿勢によって把握することができます。

姿勢が悪くなると、内臓に異常が起きやすくなりますが、反対に内臓に異常が起きると今度は逆に姿勢が=骨格と筋肉に悪い影響を及ぼすと言うことがあります。

卵が先か、鶏が先か、、ですね。

姿勢の悪化が内臓をさらに圧迫することになり、悪循環を招いてしまいます。

運動系の狂いが内臓の異常に結びつく、悪循環の形をさらに細かく見ていくといくつかの段階に分けることができます。

第一段階は、運動系の乱れで動きが緩慢になる・ぎこちなくなる・疲れやすくなるといった動作の異常が現れます。

第二段階では、動作の異常が凝り・張り・痛みといた知覚異常にまで進み
内臓の機能異常となって現れてきます。

第三段階になると器質異常

つまり病気やそのものの破壊へと進んでいってしまいます。

体が疲れやすいく
動きが良くないと病院に行っても、レントゲンで異常が見つからなければ体の不調を訴えても、「ただ疲れ気味のようですゆっくりとしてください」と言うような言葉がかけられるだけで

俗に言う病気でない病気つまり「半病人」的な状態となってきます。

でもこの時期はいわゆる体が異常をうったえている。

警報装置が鳴っているようなもので、ある意味最も大切な時期なのです。

ですのでこの第一段階の動きが悪くなっている・ぎこちない・疲れやすいなどの時に自分自身でこれをまず発見することがとても大事になってきます。

私はレッスンの前に体調の確認を必ずしています。

健美操や自力整体の教室の中では、まず自分で自分の体を観察するというところから始めていきます。

その時点で体の異常を少しでも自分が感じていたら、大きなことにはならずにすみます。

なぜ不調なのか自分で観察する力を持っていくことがとても大切になってきます。

その状態を放って置くと最後には器質破壊、つまり手術をしないと治らないと言う状態になってきます。

一番多く感じられるのは女性の方の股関節の異常です。

痛みが出て気がついたら、手術をしなくてはいけないと言われましたと言う状態です

本当は手術をしなくてはいけなくなる前に、動きの異常やぎこちなさがあったのではないかと思います。

急に手術をしなくてはいけない状態まで悪化するとは考えられません。

少しでもそうなる前に、自分の体の声を聞いて自分の様子を確認していくということがとても大切です。

姿勢を整えていくと言う事はそれをまた改善していくことにつながっていきます。

ですのでご自分の体をしっかりと観察する習慣をまずつけて、自分の姿勢がどのような状態なのかということを確認していくということを忘れないようにしていってください。

自分の身体は、自分でしか守れません。 

責任をもって世話をしてゆきましょう!